1-1 カド部に多く析出して中央部が薄くなる | ||
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硬質クローム 5〜10倍以上 光沢ニッケル 3〜6倍 |
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対策A | ダミー(赤色部)を使う(当社では、正式には補助陰極、通称カブリ止めと呼ぶ)左図−端面にメッキがのらなくても良い場合 右図−全面メッキが必要な場合ダミーは毎回メッキ剥離が必要。製作コストが安価な為、小ロット品に向いている。 |
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対策B | 邪魔板(青色部)を使う(当社では、マスキングと呼ぶ)絶縁物でカドへ集中する電気力線を遮る。マスキングの製作コストが高くつくが品質は安定している為、量産品に向いている。 |
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対策C | 陽極(ピンク部)をワークへ接近させ、ワークの中央部へ配置する。ワークのサイズが大きい場合にかぎる。メッキ槽が専用的になるため、付加価値の高い製品には考えても良い。 |
1-2 スミ部や溝部にはメッキが付きにくい又は、付かない | ||
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硬質クロームの場合は、ほとんど付かない。 Niメッキの場合は、色は付くが厚みは薄い。 |
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対策 | 陽極(アノード)を近ずける。段差が小さい場合は1−Bの方法でもかなり改善される。 又、フッ化浴のほうが、付きやすい |
1-3 偏って付くあるいは、楕円に付く | ||
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アノードの配列が偏っているか、ワークとワークの間隔が狭い | |
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対策A | 陽極(アノード)を四方向から均等に配列する。 |
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対策B | L≧6*d(直径) |
対策C | ワークを回転させながらメッキする。 | |
2-1 後処理 | ||
めっき後、水洗→防錆 必要に応じて水素脆性防止のため熱処理(ベーキング)を行います。 |