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株式会社 小西鍍金はめっきを専門とする表面処理会社です。

硬質クロームめっきガイド
◆◆硬質クロームめっき解説◆◆
1 硬質クロームめっきとは
 ビッカース硬度700〜1200の硬さを持ち、摩擦係数が小さく非常に滑りが良く他の物質が付着しにくく防錆力を持ったメッキです。
  従って耐磨耗性及び潤滑性を要求する品物に対して、他の表面処理で勝るものはありません。
 一般には、シャフト、ロッド、シリンダー、プレート、バルブ、バネ、ロール、弁、ガイドピン、カラー、ネジ、その他摺動部品等に使用されています。
 素材としては鉄、ステンレス、銅及びその合金、アルミ、亜鉛合金等ほとんどの金属にめっきする事が出来ます。
 但し、一般装飾めっきと比較して被覆力が悪いので素材にキズ、巣、割れ等があると表面の仕上がりは悪くなります。従って表面粗度を良くするほど良いめっきが得られる事になります。
 めっき厚を決める目安(参考)
  軽荷重
  中荷重
  重荷重
超重荷重
 3〜 5μm
10〜30μm
30〜50μm
100μm以上
 写真のように、めっき厚みが1μm以上になるとクラックが入り、防錆力が低下します。
 0.5μmくらいのほうがクラックがなく防錆力は良くなりますが、あまりにも薄いため下地にニッケルめっきを5〜10μmして、フラッシュクロームをすると防錆力の高いめっきになります。
 クラックはめっき厚みの成長にともない別の場所に移動するため、40〜50μm以上の厚みになると防錆力は高くなります。
   (クローム自体は錆びません)