◆◆工業用クロムめっきの機械的特性について◆◆ |
工 業 用 め っ き |
工業用(硬質)クロム 発注の際の留意点 多くの機械的特性をもつ代表的な工業用めっきである。 クロムめっきとしては、装飾用も硬質も、本質的な相違わなく、使用目的が装飾以外のもので、比較的厚い(JISでは5μm以上と規定)めっきを、工業用(硬質)クロムめっきと呼んでいる。とくに潤滑油等の保油性を要求される場合は、表面が多孔質なポーラスクロムめっきが活用される。 工業用(硬質)クロムめっきの用途例と最小めっき厚さを示した。 素地に直接、密着性良好な分厚いめっきを、均一に施こす──というのが、工業用(硬質)クロムめっきに要求される基本的な条件である。 そのため、めっき操作は他のめっきとかなり趣きを異にし、めっき前後の工数を多くわずらわすものとなる。 |
区 分 | 用 途 | めっき厚さ例(μm) |
ロール | 高分子化合物用 | 30 |
製紙用(カレンダ類) | ||
紡織用 | 20 | |
鉄鋼加工用 | 50 | |
非鉄金属加工用 | 30 | |
金 型 | プラチック成形用 | 10 |
一般打抜及び成形用 | ||
ガラス成形用 | 50 | |
医薬品 食品用 | 10 | |
鍛造用 | 30 | |
窯業用 | 50 |